免疫力を高める5つのスパイス
西洋医学の父と呼ばれることもある古代ギリシャの医師ヒポクラテスは、かつて「Let food be thy medicine and medicine be thy food.（汝＜なんじ＞の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ）」と言いました。
残念ながら、従来の市販の風邪やインフルエンザの治療は、消化、エネルギーレベル、睡眠を妨げる望ましくない副作用を引き起こすことが知られています。これらの薬の一部を長期間使用すると、肝臓の損傷につながることさえあります。
でも心配ありません、免疫システムに様々なウイルスと戦うために必要な抵抗力を与えることができる方法があります。誰にでもできて何世紀にもわたって証明された多くの代替手段があるのです。スパイスは素晴らしいです。なぜなら、薬とは異なり、スパイスを「服用」する必要がないからです。代わりに、それらをお気に入りの料理に追加して、味の深みと免疫力を高めることができます。
免疫力を高め、ウイルス、感染症、炎症を撃退するのに役立つ最高の5つのスパイスを紹介します。
1. ターメリック
店頭のあちこちで食品のラベルにウコンと書かれているのを見たことがあるでしょう。この強力で風味豊かな古代のスパイスは、副作用のないイブプロフェンに匹敵する特性を備えた強力な抗炎症性化合物であるクルクミンが含まれています。鮮やかな色はこれに由来します。
ウコンは、ショウガ科の顕花植物の根に由来し、4500年以上にわたって薬用に使用されてきました。ターメリックは、今日もなお実践されている古代インドの治癒法であるアーユルヴェーダ医学において、皮膚の状態、消化の問題、および身体の不快感のための主要な治療として現代まで続いています。
有効成分であるクルクミンは、フリーラジカルに対して非常に効果的であることにより、体の抗酸化能力を高めます。ウコンは真菌の成長を阻害し、腫瘍細胞の成長を抑制することも示されています。
2.ショウガ
世界中のご家庭で身近に使われているショウガは、健康に大いに役立つ栄養特性で満たされています。ショウガには、セスキテルペンと呼ばれる風邪ウイルスを標的とした化学物質が含まれています。この免疫増強スパイスには、吐き気の防止に役立つ抗菌特性もあります。
その他の機能性化学物質には、さまざまな癌を予防する可能性のあるジンゲロール、ショゴール、パラドールがあります。スパイスの抗炎症および抗酸化特性は、老化のプロセスを制御し、消化を助け、変性疾患や心血管疾患を治療する可能性を示します。ショウガには、感染症の治療に役立つ抗菌化合物も含まれています。
新鮮なショウガの根、レモン汁、蜂蜜を350mlの熱湯と組み合わせて、独自のジンジャーティーを作ります。すばやく簡単に作れるレシピは次のとおりです。
- レモン汁 大さじ2
- ショウガ 2個
- はちみつ 大さじ1
準備が簡単で、心地よく飲めて（特にインフルエンザの季節に）、強力な免疫増強化合物を体と免疫システムに注入するので、このお茶が大好きです。
3. カイエンペッパー
スパイシーな料理の際立った成分であるカイエンペッパーは、唐辛子の種類としても知られているCapsiumに含まれます。カイエンペッパーには、サブスタンスPと呼ばれる炎症プロセスに関与する神経ペプチドを抑制するカプサイシンが大量に含まれています。
2015年の研究によると、コショウは消化管の病原菌、潰瘍、癌と闘うことで消化器の健康に貢献しています。また、食欲と消化機能を調節します。
現代の薬草学者はまた、カイエンを使って、風邪やインフルエンザの治療として循環器系を活性化しています。カイエンペッパー大さじ1杯（5グラム）には、ビタミンAの1日あたりの推奨摂取量の44％が含まれます。強力な免疫増強栄養成分に加えて、スパイスは強力な抗酸化物質であるベータカロチンの優れた供給源でもあります。カイエンペッパーは、何に使用しても、健康と免疫力を高めるための定番です。
4. にんにく
様々な料理を美味しくしながら、免疫システムを強化します。エジプト、ギリシャ、バビロニア、中国などの主要な文明は、古くから薬用にニンニクを使用しています。
12週間の研究により、にんにくはプラセボと比較して、風邪症状の見られる被験者の数が63％減少したことがわかりました。ニンニクのサプリメントは、特に高血圧の人の酸化ストレスを減らすことに加えて、ヒトの抗酸化酵素を増加させることも示されています。高濃度のニンニクも重金属毒性から体を保護する可能性を示しています。
5. シナモン
スニッカードゥードルとお気に入りのスターバックスラテの主要な成分であるシナモンは、何千年もの間、その薬効として使用されてきました。シナモンの木の内側の樹皮から作られ、その使用は古代エジプトまでさかのぼります。
シナモンは炎症を抑制し、感染を防ぎ、損傷した細胞を治すのに役立ちます。ポリフェノールを大量に含むシナモンは、26種類のスパイスの抗酸化活性を比較した研究で、ニンニクやオレガノなどの「スーパーフード」よりも優れていました。いくつかの研究はシナモンが抗糖尿病効果を持ち、心臓病のリスクを減らすのを助けるかもしれないことを示しました。
毎日の食事にスパイスを
健康に異常が生じた場合は、まず医師に相談する必要がありますが、これらの免疫力増強スパイスは、健康な免疫システムを強化し、感染症と闘いながら免疫反応を高めるために体を準備するのに役立ちます。
